あなたは一人じゃない!ストーカー被害に悩んだら、まず相談を

「もしかして、私、ストーカー被害に遭っているのかも…」

そう感じたら、一人で抱え込まず、すぐに誰かに相談することが大切です。
ストーカー行為は、被害者の精神を深く蝕み、日常生活を脅かす非常に深刻な問題です。
しかし、「まだ大丈夫」「気のせいかも」と我慢してしまい、被害がエスカレートするケースも少なくありません。

それって「ストーカー行為」かもしれません
ストーカー規制法では、特定の者に対するつきまとい等を繰り返す行為を「ストーカー行為」として規制しています。

具体的には、以下のような行為が該当します。

・つきまとい・待ち伏せ・進路妨害
 職場や自宅の周辺、よく行く場所で待ち伏せされる、つきまとわれる。

・監視していると告げる行為
 「〇〇にいたね」「どこそこに行ったのを見たよ」などと告げられる。

・面会・交際などを要求する行為
 執拗に会うことを求めたり、交際を迫ったりする。

・著しく粗野な言動
 乱暴な言葉遣いや、侮辱するような言動をされる。

・無言電話・連続した電話やメール、SNSメッセージ
 目的なく何度も電話がかかってきたり、拒否しているのにメッセージが送られてきたりする。

・汚物・動物の死体などを送付する行為
 不快なものを送りつけられる。

・名誉を毀損する行為
 事実無根の噂を流されたり、誹謗中傷されたりする。

・性的羞恥心を害する行為
 性的な内容のメッセージや画像を送られるなど。

もし、上記のような行為が繰り返し行われ、身の危険を感じたり、精神的な苦痛を感じたりしているなら、それはストーカー被害である可能性が非常に高いです。

どこに相談すればいい?主な相談窓口
ストーカー被害に遭った際、どこに相談すれば良いのか迷ってしまう方もいらっしゃるでしょう。
主な相談窓口は以下の通りです。

警察
最も重要な相談先です。
身の危険を感じる場合や、具体的な被害が発生している場合は、すぐに警察に相談してください。
110番通報はもちろんのこと、最寄りの警察署の生活安全課や相談窓口でも対応してくれます。
ストーカー規制法に基づき、警告や禁止命令を出してもらうことができます。

弁護士
法的な側面からのアドバイスや、被害者代理人としての対応が可能です。
損害賠償請求や接近禁止命令の申し立てなど、法的な手段を検討する際に頼りになります。

精神科・心療内科
ストーカー被害は、想像以上に心に深い傷を残します。
不眠、不安、うつ症状など、精神的な不調を感じたら専門医の診察を受けることをお勧めします。

各自治体の相談窓口・DV相談窓口
自治体によっては、女性相談所やDV(ドメスティック・バイオレンス)相談窓口などが設置されており、ストーカー被害についても相談に乗ってくれる場合があります。

探偵事務所
被害の実態を把握するための証拠収集を専門としています。
ストーカー行為は証拠がなければ警察も動きにくい場合があります。

・行動調査
 つきまとい行為や待ち伏せの事実を記録します。

・証拠保全
 メッセージやSNSのやり取り、送られてきた物などの証拠を適切に保全します。

・情報収集
 加害者の特定や背景情報の収集をサポートします。
 これらの証拠は、警察への被害届提出や、裁判での法的措置を講じる際に非常に有効です。
 また、ご希望に応じて、警察や弁護士と連携を取りながら、最適な解決策をご提案します。

一人で悩まず、まず行動を
ストーカー被害は、一人で抱え込んでいると、精神的な負担が増大し、最悪の場合、取り返しのつかない事態に発展する可能性もあります。

「まだ大丈夫」「気のせいかもしれない」といった思い込みは危険です。
少しでも「おかしい」と感じたら、勇気を出して相談の一歩を踏み出してください。

ストーカー被害は、誰にでも起こりうる深刻な問題です。
決して一人で悩まず、ご相談ください。

フリージャーナリスト・探偵
鶴田泰啓