家族の「もしも」に備える。探偵への遺産調査、正しい依頼のステップとは?

「亡くなった父に、実はまだ隠し口座があるのではないか?」
「借金(負の遺産)があるかもしれないが、どこに聞けばいいのかわからない」
「他の相続人が遺産を隠している気がする……」

相続が発生した際、こうした不安を抱える方は少なくありません。
遺産分割協議をスムーズに進めるためには、「何が、どこに、どれだけあるのか」を正確に把握することが不可欠です。

今回は、探偵が行う「遺産調査」の具体的な内容と、失敗しないための依頼方法について解説します。


1. 探偵事務所が調査できる「遺産」の範囲

弁護士や税理士が「公的な書類」に基づいて手続きを行うのに対し、探偵は「独自の調査力」で隠れた事実を掘り起こします。

調査対象具体的な内容
金融資産判明していない銀行口座、証券口座、ネット銀行の有無など
不動産自宅以外の土地・建物、別荘、山林、他人の名義になっている物件など
負の遺産消費者金融からの借入、個人間融資、保証人契約の有無など
その他骨董品、貴金属、隠し持っている現金(タンス預金)の行方など

2. 遺産調査を依頼するまでの「4ステップ」

いざ探偵に相談しようと思っても、「何を持っていけばいいの?」と迷われるかもしれません。
スムーズに調査を開始するための手順を紹介します。

STEP 1:お手元にある情報の整理

まずは、すでに分かっている情報を整理してください。

  • 被相続人(亡くなった方)の氏名・生年月日・最後の住所
  • よく利用していた銀行の通帳やカード
  • 生前の趣味や交友関係(思わぬ場所から資産が見つかるヒントになります)

STEP 2:無料相談の活用

多くの探偵事務所では無料相談を実施しています。
「何に困っているのか」「何を一番に見つけたいのか」を正直にお話しください。
この際、「親身になって話を聞いてくれるか」「リスクも含めて説明してくれるか」が、信頼できる事務所選びのポイントです。

STEP 3:調査プランの策定と契約

相談内容に基づき、調査範囲や手法、期間を決定します。

  • 費用体系(着手金・成功報酬など)
  • 追加料金が発生する条件 これらが明確に示されているか、必ず確認しましょう。

STEP 4:調査開始〜報告書の受け取り

調査完了後、詳細な報告書をお渡しします。
この報告書は、その後の遺産分割協議や、弁護士を通じた法的立証の際の強力な資料となります。


3. 探偵に依頼する最大のメリット

「自分でも調べられるのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、プロに任せることで以下のようなメリットがあります。

  1. 感情的な対立を防げる:親族同士で「隠しているだろう!」と疑い合うのは精神的に疲弊します。第三者である探偵が客観的な事実を提示することで、冷静な話し合いが可能になります。
  2. スピードと精度:専門のデータベースや聞き込み、独自のルートを駆使するため、個人では到底たどり着けない情報にアクセスできます。
  3. 相続放棄の期限に間に合う:借金などの負の遺産がある場合、相続放棄は「知った時から3ヶ月以内」という期限があります。迅速な調査が、あなたの人生を守ることにつながります。

最後に:一人で悩まず、まずはご相談ください

遺産調査は、単なる「お金探し」ではありません。
亡くなった方の歩みを正しく理解し、残されたご家族が前を向いて進むための「整理整頓」です。

「こんなこと、探偵に相談してもいいのかな?」と迷う必要はありません。
守秘義務を遵守し、あなたの心に寄り添った調査をお約束します。


💡 探偵事務所からのワンポイントアドバイス

遺産調査は、時間が経過するほど情報の追跡が難しくなります。通帳の記帳履歴や郵便物の保管状況など、少しでも違和感を覚えたら、お早めにご相談いただくのがベストです。

フリージャーナリスト・探偵
鶴田泰啓