探偵の仕事とは?
はじめに
探偵とはどんな仕事なのでしょうか。
テレビや映画の世界で見るように、例えば人を尾行したり、衝撃的な場面の証拠写真を撮るなど、スリリングでドキドキするようなイメージが湧く方も多いかと思います。
ある意味でミステリアスとも言える探偵業務。
今回は探偵の仕事とはどんなものなのか、そしてその意義をお伝えします。
概念
探偵の仕事は困りごとや悩みを抱えている人に寄り添い、解決策を生み出すお手伝いをする、つまり人助けです。
人には様々な悩みがあります。自分の心の中で解消できるものもあれば、色々な事情からどうしても人の知恵や知識など、手助けを伴わなければ解決できないものまで千差万別です。
特に家族や知人等、心を許せる人にさえ相談することができない羞恥なことやプライベートなことであれば、その苦しみは尚更でしょう。
こんな状況に陥った時、探偵に依頼するという選択が浮上します。
探偵という職業は、そのような相談者の悩みを把握し、望まれる解決を目指して業務を遂行していく大変シビアで地道で根気のいる仕事です。
業務内容
探偵のメインの仕事は、調査業務です。
依頼人(個人や法人)が抱える悩み解決がゴールですから、一番重要なのはまずはその困りごとが何であるのか、どう解決したいのかをしっかり把握しなければなりません。
両者の間にズレが生じると、信頼関係はもとより探偵としての仕事は成り立たないからです。
調査業務の例
・男女関係のトラブル(浮気や不倫など)
・不正行為
・隠ぺい事項
・融資先や雇用者人材などの調査
・身内や音信不通の人探し など
細かく分ければ沢山ありますが、探偵業務の7割前後は一般の日常生活に関わるトラブルと言われています。
業務範囲
探偵は探偵業法という法に基づいた範囲内で活動をする民間業者ですので、民事に関わる仕事がメインとなります。
つまり警察のように武器の使用は禁じられ、逮捕権限もありません。
しかし犯罪に繋がるかもしれない事項であったり、不審者やストーカーの調査、また保険金詐欺の調査など、“身辺の保護”という役割で業務を行う事もあります。
まとめ
いかがでしたか?
探偵業は、華やかさとは真逆の地味な世界です。
またある意味では、水面下で仕事を進めなければならないため、ストレスを感じやすい仕事と言えるかもしれません。
自分の苦しみや恥をもさらけ出し、探偵を頼ってくる依頼人に対し、親身になって寄り添う気持ちが何よりも大切です。
探偵と依頼人の信頼関係を構築しながら、より良い形で問題解決をする。
依頼人に笑顔が戻ってくるよう導くのが探偵業務と考えると、幸せを与える素晴らしい仕事であると言えますね。
フリージャーナリスト・探偵
鶴田泰啓